真菰の葉と、夏越しの大祓
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初夏を知らせる、茅の輪
6月をむかえるころ、菰野町の神社には大きな輪が設えられます。
「夏越しの大祓(なごしのおおはらえ)」で行われる、茅の輪くぐりです。
一年の半分を過ごした節目に、半年間のけがれや災いを祓い、残りの半年を健やかに過ごせるよう願う神事として、古くから受け継がれてきました。

八の字にくぐり、無病息災を願う
茅の輪とは、茅(チガヤ)という細長いイネ科の植物で編まれた輪のこと。
参拝者はこの輪を八の字を描くように三度くぐり、半年間の邪気を祓います。
また、人の形に切った紙でできた「人形(ひとがた)」で体をなでたり、息を吹きかけたりして、自分のけがれや病を移し、神前に納めることで無病息災を祈ります。
また、夏越の大祓にまつわる風習は地域によってさまざまで、京都などでは、白い豆腐を食べて身を清め、無病息災を願う風習も伝えられています。
真菰の葉と、菰野の風景
菰野町では、茅の輪に使われるチガヤのほか、この土地にゆかりの深い「真菰(まこも)」の葉を用いる神社もあります。
町の名前にも「菰」の字が使われているように、真菰は古くからこの地域の自然や暮らしと関わりの深い植物でした。
神社の境内に立つ茅の輪や真菰の葉を見ると、季節の移ろいとともに、この土地で受け継がれてきた祈りの文化を感じます。
祈ること、くぐること、そして食べること。
その土地ごとに形は違っても、「健やかに暮らせますように」という人々の願いは昔も今も変わりません。

▲秋を迎えるころには町内のいたる所で真菰の葉が生い茂っています。
神社に設えられた茅の輪や真菰の葉は、菰野町の初夏を彩る風物詩。
毎年変わらず繰り返されるその風景は、この土地で大切に受け継がれてきた暮らしや祈りを、今に伝えています。
