三重県菰野町に窯を持つ山口陶器のブランド「かもしか道具店」

かもしか道具店

2025.2.21
ごはんの豆知識

萬古焼の土鍋で炊くご飯の魅力

■萬古焼の土鍋とは?特徴と魅力

・萬古焼の歴史と特徴

萬古焼(ばんこやき)は、江戸時代中期の1736年に三重県四日市で生まれた伝統的な陶器です。その名前の由来は、「萬古不易(いつまでも変わらない)」という願いが込められており、長く使える丈夫な器として知られています。

萬古焼の最大の特徴は、高い耐熱性と耐久性にあります。特に「耐熱陶器」としての性質が強く、直火にかけられるため、土鍋や急須などの調理器具として広く愛用されています。また、萬古焼の土鍋は遠赤外線効果が高いことでも知られ、ご飯や煮込み料理をふっくらと美味しく仕上げることができます。

・土鍋ご飯に適している理由

萬古焼の土鍋がご飯炊きに最適とされる理由はいくつかあります。

1. 高い蓄熱性

萬古焼の土鍋は厚みがあり、一度温まるとその熱をしっかり蓄える特性があります。これにより、炊飯時にムラなく熱が行き渡り、お米の芯までふっくらと炊き上げることができます。

2. 遠赤外線効果

土鍋全体が遠赤外線を発しながらじっくりと加熱するため、お米の表面だけでなく内部まで均等に熱が伝わります。この効果により、ふっくらとした食感と甘みが増します。

3. 優れた蒸らし効果

萬古焼の土鍋の蓄熱性は、炊き上がった後の蒸らしの際にも効果を発揮します。しっかりと蓋を閉めることで蒸気を逃さず、お米に適度な水分を残しながら、よりモチモチとした食感に仕上がります。

4. 火加減の調整がしやすい

金属鍋に比べて熱伝導が穏やかなため、急激な温度変化が起こりにくく、炊飯時の火加減を調整しやすいのも魅力のひとつです。

これらの特徴により、萬古焼の土鍋はご飯を炊くのに最適な調理器具といえます。


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■ 萬古焼の土鍋で美味しくご飯を炊く方法

・基本的な炊き方とポイント

萬古焼の土鍋でご飯を美味しく炊くためには、いくつかの基本的なポイントを押さえておくことが大切です。

1. お米の研ぎ方

お米を炊く前に、しっかりと研ぐことが重要です。最初の水はすぐに捨て、軽くかき混ぜるようにして研ぎます。ゴシゴシ力を入れすぎるとお米が割れてしまうため、優しく研ぐのがポイントです。

2. 浸水時間

お米を研いだら、水に浸しておくことで、お米の芯までしっかりと水を吸収させます。

目安の時間は以下の通りです。

夏場(気温が高い時期):30分程度

冬場(気温が低い時期):1時間程度

十分に浸水させることで、お米がふっくらと炊き上がります。

3. 火加減の調整

炊飯時の火加減の調整は非常に重要です。

萬古焼の土鍋を使った炊き方の基本は以下のようになります。

1. 強火で沸騰させる(約5〜10分)

→ フタの隙間から蒸気が勢いよく出てきたら次のステップへ。

2. 弱火でじっくり炊く(約10〜15分)

→ ここでお米の芯までじっくりと火を通す。

3. 最後に強火で仕上げる(約10秒)

→ 余分な水分を飛ばし、香ばしいおこげを作る。

4. 蒸らし時間

炊き上がったら、フタを開けずに10〜15分ほど蒸らします。

この蒸らしの時間があることで、ご飯の甘みが引き出され、ふっくらとした仕上がりになります。

・よくある失敗と対策

萬古焼の土鍋でご飯を炊く際には、いくつかのトラブルが発生することがあります。ここでは、それらの対策を紹介します。

1. 吹きこぼれ

原因:火加減が強すぎたり、水浸時間が短かったり、水の量が多すぎると吹きこぼれやすくなります。

対策:吹きこぼれそうになったら、フタを開けて軽くかき混ぜるとずらしておく吹きこぼれを防ぐことができます。

2. 焦げ付き

原因:火が強すぎる、もしくは水の量が少ないことが主な原因です。

対策:炊飯時の弱火をしっかり守ること。
水の量を正確に測る(基本は米1合に対し200mlの水)。

3. ご飯がべちゃべちゃになる

原因:水の量が多すぎたり、浸水時間が長すぎることが原因です。

対策:使うお米の種類や季節によって水加減を調整する(冬場は少し多め、夏場は少なめ)。
浸水時間を守る(夏は30分、冬は1時間)。


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■ 萬古焼の土鍋の選び方とおすすめ商品

・サイズや形状の選び方

萬古焼の土鍋を選ぶ際には、家庭の人数や用途に合ったサイズと形状を考慮することが重要です。適切な土鍋を選ぶことで、より美味しいご飯を炊くことができます。

1. サイズの選び方

土鍋のサイズは「何合炊きか?」を目安に選ぶとよいでしょう。

炊飯量

1合→ 人数の目安:1~2人程度

2合 → 人数の目安:2~3人程度

3合 → 人数の目安:3~4人程度

一般的な家庭では、3合炊きの土鍋が最も使いやすいサイズです。

2. 形状の選び方

萬古焼の土鍋にはさまざまな形状がありますが、炊飯に適したものには以下のような特徴があります。

丸みを帯びた形状:対流がスムーズになり、お米が均等に炊き上がる。

厚みのある蓋:蒸気を逃がさず、しっかりと蒸らせる。

・おすすめの萬古焼土鍋「ごはんの鍋」

萬古焼の土鍋の中でも、特に炊飯におすすめなのが当店の「ごはんの鍋」です。

商品特徴

萬古焼の伝統技術を活かした高い蓄熱性

→ 炊飯時にムラなく熱が伝わり、お米の甘みを引き出す。

サイズが選べる(1合・2合・3合)

→ 1人暮らしから家族用まで用途に合わせて選べる。

遠赤外線効果

→ 萬古焼ならではの遠赤外線効果で、お米の甘みを引き出し、香り高いご飯が炊き上がります。


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■ まとめ

萬古焼の土鍋で炊くご飯は、その蓄熱性・遠赤外線効果・蒸らし効果によって、炊飯器では味わえないふっくらとした仕上がりになります。特に、ご飯の甘みや香りを最大限に引き出せるのが魅力です。

また、萬古焼の土鍋は、耐久性が高く長く使えるため、一つ持っておけば日々の食事をより豊かなものにしてくれるでしょう。

土鍋選びのポイント

家庭の人数に合ったサイズを選ぶ(1〜3合炊きが一般的)。

萬古焼の特性を活かしたものを選ぶと、ご飯の仕上がりが格段に良くなる。

萬古焼の土鍋でご飯を炊くことで、日々の食卓がより豊かで美味しくなること間違いなしです。ぜひ一度、萬古焼の土鍋ご飯の魅力を体験してみてください!



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