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2024.3.26
ごはんの豆知識

炊飯道具は何を選ぶべき? 炊飯器、土鍋、羽釜のメリットとデメリット

炊飯道具は何を選ぶべき?炊飯器、土鍋、羽釜のメリットとデメリット

お米といえば、昔から様々な国にて様々な調理方法をもって食べられている食材ですが、こと日本に関しては、お米と聞けばお茶碗によそった素の白いごはんを思い浮かべるのではないでしょうか。
日本では主に、お米を水のみでお米本来の味わいのままに炊き上げます。
そのため、お米本来の味わいをより引きだたせるためには、炊飯は欠かせない重要な工程です。
しかし、どのような炊飯道具を選ぶかによって、炊き上がるご飯の風味や食感は大きく異なります。
本コラムでは、代表的な炊飯道具である炊飯器、土鍋、羽釜、それぞれの特徴やメリット、デメリットについてご紹介します。
 

①炊飯器

炊飯器は、現代の家庭では最も一般的に使用されている、電気を使ってお米を炊く言わずもがな知られた炊飯道具です。
 

・炊飯器のメリット

炊飯器のメリットとしては、何と言っても誰でも簡単に操作できることが挙げられます。
米と水をセットしてスイッチを入れるだけで、自動的に適切な炊飯の過程でご飯を炊くことができます。
さらに、保温機能が付いているため、炊きたてのご飯を長時間温かい状態で保つことができます。
 

・炊飯器のデメリット

逆に、炊飯器のデメリットとしては、炊飯における全ての過程をスイッチを押した後に行うため時間がかかってしまうこと、
また、炊飯中に水位や状態を確認することが難しく調整をできないことが挙げられます。


 

②土鍋炊飯

土鍋は日本の伝統的な炊飯道具で鍋炊飯の一つです。
土鍋特有の熱伝導性や蓄熱性を活かしてご飯を炊きます。
 

・土鍋炊飯のメリット

土鍋のメリットとしては、熱伝導がゆっくりということが挙げられます。
このおかげで熱のまわりが遅く、沸騰までに時間がかかりますが、その分お米が水を吸う時間もあり、デンプンも流出しやすいので、やわらかくふっくら炊きあがり、甘みが強調されたごはんになります。
さらに熱伝導率がゆっくりなため、温まれば冷めにくいというメリットもあります。
また、炊飯時に米の状態を見ることが容易であり、加水量や火加減を調整することができます。
 

・土鍋炊飯のデメリット

一方で、土鍋のデメリットとしては、炊飯タイマーがないためセットした時間に炊きあがるという便利機能がありません。また保温機能がないというデメリットがあります。
また、炊飯時に調整はできますが、初めての人にとっては火、水加減のコントロールが難しい場合もあるでしょう。
 

③羽釜炊飯

羽釜も日本の伝統的な炊飯道具の一つです。
鉄やアルミで出来ているため、熱伝導率が良いという性質があります。
 

・羽釜炊飯のメリット

羽釜のメリットとしては、熱伝導率が良いため短時間で炊き上がり、釜全体に熱が伝わるのでお米が均一に加熱され、炊きムラが起こりにくいことが挙げられます。
また、均一に加熱されるため、シャキッとした歯ごたえがあるご飯になります。
炊飯時の火や水加減の調整が比較的容易で、自然な炊き上がりを期待できます。
 

・羽釜炊飯のデメリット

一方で、羽釜のデメリットとしては、熱伝導率が良いため冷めやすく、保温が難しいという特徴があります。
また特徴的な形状のためスペースを余分に取ったり、IH等には対応していないモノが多いです。
さらに、羽釜の取り扱いには注意が必要であり、火傷などのリスクがあります。


 

まとめ

いかがでしたでしょうか。
以上のように、炊飯道具を選ぶ際には、その特性や利点、デメリットを十分に考慮する必要があります。
自分の生活スタイルや好みに合わせて最適な炊飯器を選ぶことで、より美味しいご飯をより手軽に楽しむことができるでしょう。
またて当店では、紹介させていただいた土鍋の炊飯道具(ごはんの鍋)を販売しております。
見た目や品質にもこだわった商品のため、是非ご覧いただければ幸いです。
 

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