三重県菰野町に窯を持つ山口陶器のブランド「かもしか道具店」

かもしか道具店

2024.10.24
ごはんの豆知識

土鍋で玄米ご飯を美味しく炊く方法とその魅力

玄米は、白米に比べて栄養価が高く、健康志向の方々に人気のある食材です。特に、土鍋で炊く玄米は、美味しさを最大限に引き出す方法の一つとして注目されています。しかし、白米と違って炊き方に少し工夫が必要です。本記事では、土鍋で玄米を美味しく炊くための基本から、失敗しないコツ、そしておすすめの土鍋商品までを詳しくご紹介します。

■土鍋で炊く玄米の基本

・玄米の準備と浸水時間

玄米は白米に比べて外皮が硬く、そのままでは水分を吸収しにくい特徴があります。そのため、まずはしっかりとした下準備が必要です。最初に、玄米を「拝み洗い」という方法で洗うことをおすすめします。これは玄米同士を手のひらでこすり合わせるようにして洗う方法で、表面の汚れを丁寧に取り除くだけでなく、玄米に少し傷をつけて水分を吸収しやすくします。

その後、玄米を十分に浸水させます。一般的には、6〜12時間の浸水が必要です。浸水が不足すると、炊き上がりが硬くなったり、芯が残ってしまう原因になります。特に、夜間に浸水しておき、翌朝に炊くのがおすすめです。浸水させる時間をしっかりと守ることで、玄米がよりふっくらと柔らかく炊き上がります。

・水加減と塩の使い方

さらに玄米を美味しく炊くためには、適切な水加減が重要です。玄米は白米に比べて水分を多く必要とするため、玄米1合に対して1.4倍から2倍の水を加えるのが理想的です。好みによって水加減を調整してください。水を多めに加えると柔らかく仕上がり、少なめだとしっかりとした食感になります。

さらに、炊く際に少量の塩を加えることもポイントです。玄米1合あたり小さじ1/2程度の塩を加えることで、玄米の甘みが引き立ち、よりまろやかな味わいが楽しめます。そして塩を入れることで玄米の繊維がほぐれやすくなり、消化もしやすくなると言われています。

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■火加減と炊き方のコツ

・沸騰までと弱火の調整

土鍋で玄米を炊く際、火加減の調整はとても重要です。まず、土鍋を弱めの中火にかけ、じっくりと10〜15分かけて沸騰させます。この段階で急いで強火にすると、外側は柔らかくなりますが、内部に火が通りにくくなり、芯が残ってしまうことがあります。そのため、じっくりと時間をかけて沸騰させることが大切です。

沸騰したら、火を弱火にし、さらに30分ほどかけて炊きます。この際、蓋をしておくことで水分を保ちながら玄米を均等に加熱できます。途中で蓋を開けて中の状態を確認しても問題ありませんが、蒸気を逃がさないように素早く行いましょう。水分が完全に吸収されると炊き上がりのサインです。

・おこげを楽しむための仕上げ

土鍋で玄米を炊く楽しみの一つが「おこげ」です。おこげを作るためには、最後に強火にする工程が必要です。炊き上がりの最後に10〜30秒ほど強火にして、パチパチと音がするのを確認します。この時、鍋底で玄米が香ばしく焦げ、風味豊かなおこげができます。

その後、火を止めたら10分ほど蒸らしましょう。この蒸らしの時間を取ることで、全体に水分が均等に行き渡り、しっとりとした食感に仕上がります。おこげの香ばしさと、ふっくらと炊き上がった玄米のバランスが絶妙です。

■失敗しないためのポイント

・玄米が硬い・ぼそぼそしてしまう原因

玄米が硬くなったり、ぼそぼそした食感になってしまうのは、炊く過程でよくある失敗です。この原因の一つは、浸水時間が短すぎることです。玄米は十分に水分を吸収しないと、加熱しても中まで柔らかくならず、芯が残りやすくなります。また、水の量が足りない場合も、玄米が硬く仕上がることがあります。

さらに、火加減が強すぎると、表面だけが焼けて内部が生のまま残ることがあります。火を弱めにし、じっくりと加熱することで、玄米全体が均等に炊き上がります。しっかりと浸水させたうえで、適切な火加減と水加減を心がけることが大切です。

・玄米がべちゃべちゃになる場合の対策

一方で、玄米がべちゃべちゃになってしまう場合もあります。この原因としては、水の量が多すぎる、または浸水時間が長すぎることが考えられます。水を多く入れすぎてしまうと、玄米が水を吸いすぎて、ふやけた状態になります。また、浸水時間が長すぎると玄米が水分を過剰に吸収し、炊き上がりが柔らかくなりすぎることがあります。

このような場合は、次回炊く際に水の量を減らしたり、浸水時間を短くすることで改善できます。また、蒸らし時間も調整して、全体の水分量を整えることもポイントです。

■玄米を土鍋で炊くメリット

土鍋で玄米を炊くことには、炊飯器では得られないいくつかのメリットがあります。まず、土鍋はゆっくりと熱を伝えるため、玄米の甘みをじっくりと引き出します。このじっくりとした加熱が、玄米一粒一粒の美味しさを引き立てるのです。さらに、土鍋特有の保温力が、玄米の内部まで均等に火を通すので、ふっくらとした仕上がりが実現します。

もう一つの大きな魅力は、おこげの風味です。炊飯器では難しい、香ばしいおこげが土鍋なら簡単に作れます。おこげの香ばしさと、玄米の自然な甘みが合わさることで、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。土鍋で炊いた玄米は、炊飯器では味わえない特別な美味しさを提供してくれます。

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■おすすめの土鍋商品「ごはんの鍋」

土鍋で玄米を炊いてみたいと考えている方には、当店の「ごはんの鍋」をおすすめします。この土鍋は、使いやすいシンプルな設計で、土鍋初心者でも美味しく玄米ご飯を炊くことができる商品です。特に、厚みのある構造が特徴で、炊く際に熱が均等に伝わりやすく、ふっくらとした仕上がりを実現します。

また、「ごはんの鍋」は耐久性も高く、長く使用できるため、玄米ご飯を日常的に楽しむ方に最適です。土鍋での炊飯の魅力を存分に体験できる商品として、多くの愛用者から支持されていますので是非お試しください。

 

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