「かもしかだより」
~母と梅~
子供の頃、お腹を壊すと母親から差し出せれた一杯の盃。
恐る恐る口にすると喉をぐぐーっとこゆいモノが通り抜け、
一気に胃に流れ込む。
次第に胃の中が燃えるように熱くなり、しばらくその余韻にもだえる。
「ハイ、これで良くなる。以上!」
てな具合で我が家の治療は終了する。
盃の中身は梅酒。
そう「梅酒ロック」の一気飲みなのだ。
梅酒が効いたのか、気つけ薬なのか
小学生にロック一気飲みという荒治療にも関わらず
どういうわけか必ず良くなっていた。
・・・気がする。
梅は昔から日本人にとっての万能薬であったことは
間違いないわけで
「梅=薬」という記憶をしっかりカラダに刻み込まれて
私は母になり、やはり梅は我が家に欠かせない
万能薬となっている。
梅の季節は忙しい。
待ったなしで、我が家の庭の梅は鈴なりに。
あっという間にカゴ盛りいっぱいの梅。
かわいい、かわいすぎる。
さあ、今年は何にしましょうか。
そんなことをあれこれ考えるのも梅仕事の醍醐味。
先日作ったイチゴの酵素ジュースが子供達に評判だたので、
調子にのって「梅酵素ジュース」にすることに。
梅のヘタを取りながらひとつひとつ瓶の中に。
間には粗糖をサンドイッチ。
酵素ジュースには枝葉も入れ込むとより効果的との記述を発見!
ううん、確かにエネルギーいっぱいな気がする。
何でもその気が大事!
この試みは今年初なので、ちょっと楽しみ。
。
一日一回自分の手を使ってまぜまぜ。
ぷくぷくし始めたら完成。
自らの常在菌で醗酵を促す酵素ジュース。
これで今年の夏も乗り切れそう。
自分のカラダを整えるのは自分の菌が最も有効的。
母のお腹で育った子供達もしかり。
時に、薬や化学よりチカラを発揮する自然治癒力を信じ
母は今日も家族の健康を作っています。